「個人事業主は経費用にクレジットカードが必要なのか」
「一般クレジットカードとの違いがわからない」
「個人事業主におすすめのクレジットカードを知りたい」
個人事業主になった後もプライベート用のクレジットカードをそのまま経費用の支払いにも使用している人もいるでしょう。
一方忙しい中で、「個人事業主におすすめなのはどんなクレジットカードなのか知りたいけど調べる時間がない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事は以下の内容をわかりやすく解説します。
・【重要】個人事業主が作成できるクレジットカードは2種類ある
・個人事業主がクレジットカードをもつべき3つの理由
・個人事業主がクレジットカードを選ぶときのポイント4選
・個人事業主におすすめのクレジットカード5選
本記事を参考にしてぜひ自分に合ったクレジットカードを作成してみてください。
1.【重要】個人事業主が作成できるクレジットカードは2種類ある
個人事業主が作成できるカードは一般カードとビジネスカードがあります。以下に簡単にまとめました。それでは早速みていきましょう。
一般カード◯ | ビジネスカード◎ | コーポレートカード✕ | |
---|---|---|---|
対象者 | 18歳以上であれば誰でも | 法人代表者または個人事業主 | 大企業 |
特徴 | ・利用可能額は低め ・引き落としは個人口座のみ | ・利用可能額が個人カードよりも大きい ・法人口座から引き落としできるものも | カードの利用者ごとに枠が設定できる |
利用場面 | 日常的な利用 | ビジネスでの利用 | ビジネスでの利用 |
個人事業主はビジネスカードを作成できます。
限度額が高めに設定してあり、経費などの支払いに向いているのでビジネスカードをおすすめします。
2.クレジットカードをもつべき3つの理由
個人事業主がクレジットカードをもつべき3つの理由について解説していきます。
1.ポイントや特典を活用できる
2.会計処理が楽になる
3.手元に現金がなくても簡単に支払いできる
順番に見ていきましょう。
1.ポイントや特典を活用できる
経費を支払ったり消耗品を購入したりする際にクレジットカードを使うだけで、ポイントが貯まります。
貯まったポイントは後から利用できることが多いです。キャッシュバック機能があれば翌月の支払いを自動で減らすことができます。
個人事業主は、税金や経費があるので支払額が大きくなりやすいです。その分、ポイント還元を多く受けられます。
物価が上がっている時代なので賢くお得に経営をしていきましょう。
2.会計処理が楽になる
クレジットカードの大半は、利用明細がアプリやメールで通知される機能があります。
連携できる会計ソフトがある場合、転記する必要さえなくなり会計処理がとても楽になるのでおすすめです。
事務作業の手間が省けて本業に集中できますよ。
また、ビジネスカードを利用することでプライベートと経費の会計処理を別々にできます。明細を分ける作業がなくなり、転記による不備や誤りが起きなくなります。
クレジットカードの便利な機能を使うことで、面倒な会計処理から開放されるでしょう。
3.手元に現金がなくても簡単に支払いできる
クレジットカードを利用すると、支払いに1ヶ月ほどの猶予ができます。特に、事業を始めたばかりの頃などは利益が出てからの支払いになり安心です。
また、手元に現金がなくてもカードで支払いすることで仕入れができます。
物販ビジネスをする人は、現金を持ち歩く必要がなくなり、お金を下ろす手間も省けます。Web業界の人は有料ツールの支払いなどでクレジットカードを1度登録すれば、毎月続けて支払う場合も簡単に済みます。
3.個人事業主がクレジットカードを選ぶときのポイント4選
実際にクレジットカードを選ぶときには、何を基準にすべきかとても迷います。そんな人は以下の4つのポイントに絞って検討していくと選びやすくなりますよ。
1.年会費は無料もしくは妥当な金額か
2.付帯サービスが自分に合っているか
3.審査基準が厳しくないか
4.支出に対して利用限度額に余裕があるか
では詳しくみていきましょう。
1.年会費は無料もしくは妥当な金額か
基本は年会費無料のカードを選びましょう。選択肢が少ない方が選ぶのが簡単になります。1枚目のカードや100万円前後の限度額で足りそうな場合はおすすめです。年会費が有料のカードも検討する時は、以下3点をチェックするといいですよ。
- 付帯サービス
- 新規カード作成でもらえるポイント
- 次年度以降の年会費
初年度のみ年会費が無料になるサービス、1年間の利用額に応じて次年度の年会費が安くなるサービスもあります。
2.付帯サービスが自分に合っているか
個人カードを作成する時に年会費がもったいないと思った人もいるかもしれません。
一方で、ビジネスカードは年会費が有料でも相応のサービスがあり、好んで年会費が有料のカードを作成する個人事業主もいます。
個人事業主の職種によっても使える付帯サービスは様々ですが喜ばれているサービスもたくさんあります。
喜ばれている付帯サービス
- 空港のラウンジを無料で使える
- 接待で使えるレストランのコース料理が1名分無料になる
- ANAやJALのマイルが他のカードより貯まりやすい
- 既に使い慣れている会計ソフトと連携している
自分が使えそうな年会費以上にお得なサービスなのか検討してみましょう。
3.審査基準が厳しくないか
ビジネスカードを作る時に、事業を立ち上げたばかりで審査に通るのか不安だという人も多いでしょう。
しかし、決算書など用意できない場合、ほとんどが個人与信の審査になります。
写真付きの身分証のみ(運転免許証など)で申し込みできるカード会社も多いです。
必ずしも登記簿謄本・決算書などが必要ではありませんがカード会社によって異なります。限度額が大きすぎると審査基準が厳しくなる場合もあるので、自分の事業に合った審査基準かみてみましょう。
4.支出に対して利用限度額に余裕がある
申し込むクレジットカードによって利用限度額に違いがあります。
年会費の発生するゴールドカードは高めの設定にできる場合が多いです。また、はじめは低めに設定していても、毎月の利用額が多いと限度額を上げることができます。
半年から1年経過してから、利用限度額を上げることを頭に入れておいて、はじめに毎月の予算、年間の支出に見合った限度額のカードを作成しましょう。
4.個人事業主におすすめのクレジットカード5選
個人事業主におすすめのクレジットカードは実際にどんなカードなのか気になる人も多いでしょう。ポイントに沿ってみていくと比較しやすくなります。
1.【無料・最短5分で発行】JCBカードBiz(一般)
2.【年会費無料コスパ◎】三井住友ビジネスカードオーナーズ(一般 Visa、Mastercard)
3.【高ステータスのメタルカード】アメリカン・エキスプレスビジネスカード(ゴールド)
4.【個人与信で発行】セゾンプラチナアメリカン・エキスプレスビジネス
5.【いつでも1%還元】マネーフォワードビジネスカード(VISA)
それぞれ詳しく解説していきます。
1.【無料・最短5分で発行】JCBカードBizONE(一般)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
審査基準 | 法人の書類なし |
必要な書類 | 本人確認書類 |
限度額 | ~100万円 |
ポイント還元 | 0.5% 〈毎月のご利用合計金額1,000円(税込)でOki Dokiポイント2ポイント〉 |
ETC | ◯ |
連携会計ソフト |
JCBカードBizONEは、年会費無料の個人事業主・フリーランス向け法人カードです。
法人書類不要で、ネットからの申込みで最短5分で即時発行できます。
Amazon・スターバックスがポイントアップ優待店なのでよく利用する人には特におすすめです。今なら会計ソフト「弥生会計オンライン」2年間、「やよいの青色申告オンライン」1年間の利用料が無料になるキャンペーン中で、これからはじめる人にはうれしい特典がついています。
2.【年会費無料コスパ◎】三井住友ビジネスオーナーズ(一般 Visa、Mastercard)
年会費 | 永年無料 |
---|---|
審査基準 | 法人の書類なし |
必要な書類 | 本人確認書類 |
限度額 | ~500万円 |
ポイント還元 | 0.5~1.5% 〈個人カードと2枚持ちでAmazon、ETC、ANA、JALの利用が200円につき3ポイント付与になる〉 |
ETC | ◯ |
連携会計ソフト | 「Vpassアプリ」で明細を確認できる |
三井住友ビジネスカードオーナーズは、年会費永年無料のカードです。スマホのアプリで明細をすぐ見れるので、支払いをよく確認する必要がある個人事業主に人気です。
法人書類不要で、会社設立後すぐでも申込みが可能なのが特徴です。個人カードと2枚持ちすることが条件で、対象の決済ではポイント還元率が1.5%になります。年会費無料の中ではコスパの良いカードです。Amazon、飛行機や高速道路をよく利用する人にはポイント還元率が高くなりおすすめです。
3.【高ステータスのメタルカード】アメリカン・エキスプレスビジネスカード(ゴールド)
年会費 | 36,300円(経費として計上可能) |
---|---|
審査基準 | 法人の書類なし |
必要な書類 | 本人確認書類 |
限度額 | 制限なし |
ポイント還元 | 0.5~1.0% 〈入会特典有り・「メンバーシップ・リワード®」に登録でご利用代金100円=1ポイント換算でポイントが貯まる〉 |
ETC | ◯ |
連携会計ソフト | 「弥生会計ラインアップ」及び「クラウド会計ソフト freee会計」とのAPI連携(有料登録必要) |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、サービスが充実したメタル製ビジネスゴールドカードです。「個人事業主として申し込み」のボタンから申し込みをすれば法人書類不要で、会社設立後すぐでも申込みできます。
ゴールドカードの最大のメリットである付帯サービスをお得に利用できるため、ビジネスカードをゴールドカードで作成する人も多いです。
名刺管理サービス 「Eight Team」や空港ラウンジ、コワーキングスペースを割引料金で利用できるなどビジネスマン向けのサービスが充実しています。
4.【個人与信で発行】セゾン・プラチナビジネス・アメリカン・エキスプレス
年会費 | 初年度年会費無料(2年目以降22,000円) |
---|---|
審査基準 | 法人の書類なし |
必要な書類 | 本人確認書類 |
限度額 | 100万~ |
ポイント還元 | 0.5~1.0% JALのマイル還元率が最大1.125%・永久不滅ポイントも貯まる |
ETC | ◯ |
連携会計ソフト | 会計freeeの優待が付帯した「freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」がある |
セゾン・プラチナビジネス・アメリカン・エキスプレスは、プラチナカードでありながら年会費が初年度無料のカードです。2年目以降もプラチナカードの中では年会費が低めに設定されています。
空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」に無料で登録できるほか、ビジネスカード会員限定の優待プログラム(ビジネス・アドバンテージ)が人気です。たとえばレンタカー、宅配サービス、ビジネス情報誌の定期購読サービスなど優待価格で利用できます。
JALのマイルの還元率が高いので、クレジットカードでマイルを貯めたい人におすすめのビジネスカードです。
5. 【いつでも1%還元】マネーフォワード ビジネスカード(VISA)
年会費 | 初年度無料(※発行から1年間ご利用がなかった場合、1,100円) |
---|---|
審査基準 | 法人の書類なし |
必要な書類 | 本人確認書類 |
限度額 | 1億円 ※2024年3月31日以前に発行したカードは原則500万円 当社が認めた加盟店でのお支払いについてのみ最大5,000万円 |
ポイント還元 | 1.0~3.0% 1ポイント=1円で店舗やオンラインでの決済に利用可能 |
ETC | ◯ |
連携会計ソフト | マネーフォワードクラウド会計 |
マネーフォワードビジネスカードは、マネーフォワード関連サービスの利用で3%還元されるカードです。年に1回以上の利用で次年度年会費も無料になります。
カード利用時にスマホアプリとメールにて利用明細が即時通知されます。マネーフォワードクラウド会計を利用している人には、リアルタイムで反映される機能が喜ばれています。さらに、スマホアプリやWebから利用明細へ証憑の添付やメモの入力ができますよ。会計処理の効率化を優先したい人におすすめです。
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